練習で中国の選手と激突


男子フィギュアスケートのGPシリーズ第3戦が中国・上海で行われました。

注目はやはりソチオリンピック金メダリストの羽生結弦選手。

前日のショートプログラムでは精彩を欠きながらも2位につけていました。

フリーでの巻き返しを誰もが期待していましたが、
そんな中まさかの”アクシデント”が起きました。


フリーの演技が始まる前に6分間の練習があるんですが、
その練習中になんと中国の選手と大激突!

両選手ともにもんどりうって倒れ込み、あごからは流血していました。

まるで交通事故のように激しく衝突したので、脳しんとうを起こしていたと思います。
実際治療後もふらふらしていましたしね。



誰もが「棄権」と思ったその時…


羽生選手はリンクに現れ、なんと演技に入りました。
若干19歳ながら、彼のメンタルの強さには本当に驚かされます。

常識的にはありえないことだと思います。
フィギュアスケートとは、スピンやジャンプを多用し、ただでさえ不安定な足元で行う競技です。

その国際大会で脳しんとうを起こしながら臨むというのはありえないことではないでしょうか。
事実、いろいろな方面から

「休ませるべきだった」

「あまりにも無茶だ」

といった声が挙がっています


しかし、
羽生選手の演技は魂の込められた素晴らしい演技でした。

やはりダメージは大きかったのでしょう、最初の4回転ジャンプで転倒してしまい、続くジャンプでも転倒。
最後まで演技できるのかさえわからない、鬼気迫るものでした。


心を打った”涙”



実に5度、転倒しながらも連続ジャンプを決め、当初の狙い通りに得点を重ね、最後の演技者を残し暫定1位に。

その表示を見た羽生選手は、人目もはばからず号泣しました。
きっといろいろな思いが溢れ出してしまったのだと思います。

20141108-00000103-spnavi-000-1-view.jpg
画像引用元:amd.c.yimg.jp

その姿は、
”事故”の瞬間、
棄権せずにリンクに立った時、
そして”魂の演技”と、
すべてを目の当たりにしてきた会場の人達やテレビの前の人達の心を打ったに違いありません。

結果は惜しくも2位でしたが、誰もが認める、拍手を贈らずにはいられない”銀メダル”だったと思います。


羽生選手はこれからも間違いなく大活躍するでしょうね!

がんばれ!!羽生結弦!!!