けたたましい音とともに避難準備情報が携帯に


13日午後7時半頃、台風19号の影響で横浜市の一部地域に避難勧告が出されたようです。

正確に言うと、土砂災害の可能性が高い地域(約200か所)の対象となる地区に”避難準備情報”のタイトルで横浜市内にいる方の携帯電話にエリアメールとして発令されました。

そこまでは迅速な対応と言えますが、問題はこの後です。

「対象地区は横浜市危機管理室のホームページでご確認頂くか、各区役所にお問い合わせください」
との記載がありました。

そこでホームページで確認しようとしたところ繋がらない…

そりゃそうですよね、何千人何万人になるかはわかりませんが、横浜市内にいる情報を見た人から一斉にアクセスされたらそりゃサーバーもダウンしますよね。そもそもそんなに大量のアクセスなんて想定外でしょう。


”想定外”じゃ済まされない問題


ホームページを見ろと言っておきながら見れない状態なんていうのは本来あってはならないことだと思います。

個人的な考えではありますが、災害時には”正確な情報の伝達速度”が極めて重要だと思います。


横浜市では、前回の台風18号が猛威を振るった時、避難勧告が出ていなかった中区と緑区で土砂災害が起き、男性2人が死亡するという被害がありました。

それを受けて、横浜市は先週、今回の台風19号に備えて緊急対応として、危険度が高い崖地203カ所をリストアップするなど、土砂災害警戒情報が出たら、すぐに避難勧告を出すように運用方針を変更していたそうです。

わずか1週間ほどしかない期間で緊急対応策をとり、見事に実践してみせたのは評価されるところだと思いますし、今後も推進してもらいたいと思います。

しかし、災害を未然に防ぐべくそこまで迅速に動いていただけに、今回のお粗末な対応が残念でなりません。


エリアメールを流すだけでいいのか


素朴な疑問として、避難準備情報のエリアメールに対象地区を記載することはできなかったのかなと思いました。

今の時代、子供からお年寄りまで携帯電話を持っています。
だから今回のエリアメールを受け取った方は多かったんじゃないかと思いますが、果たしてその中でどれくらいの人がホームページを見て対象地区を把握できたのか。

特にご年配の方ほど早めの避難が必要になってきますが、ご年配の方ほどメールを見て、ホームページに飛んで、対象地区一覧を確認して、という”目的”を果たすのことができなかったり、できても時間がかかってしまったりします。

本来最も情報が必要な人達にその情報が伝わっていないんです。
”必要な情報””必要な人””必要なタイミング”で伝わらないのであれば、それは何の意味もありません。

自然災害が加速度的に増えている昨今、一刻も早い対応や体制作りが必要だと思います。


私の家は横浜でして、母親と兄弟と同居しています。
仕事の都合で今日三重県に来たので、今回の台風情報が気になっていたところにこの騒ぎだったので、いてもたってもいられず記事を書きました。
幸いウチの方は何ともなかったようですが、横浜に限らず日本全国、台風被害が起きないように切に願います。